日本語教員研修会(6月29日)報告 No.3 アンケート結果(対面参加者)
2024年度 第1回 日本語教員研修会
本記事では一部抜粋してご紹介します。
すべてのアンケート結果はこちらでご確認していただけます。
※講師有森氏への質問に関する回答のとりまとめは少し時間を要しますので、後日掲載します。
アンケート結果アンケート結果(対面参加者)
第1部(講演会・グループディスカッション)
1. 有意義でしたか。(23件の回答)
2. ご自分の仕事や生活との関連性や、役立つ部分はありましたか。(23件の回答)
3. 新しく知ったこと、印象に残っていること、学んでよかったことなどを書いてください。
セクシャルマイノリティな人々に対しどう接していくか、それを日本語教育にどう落とし込むのか、グループの方々とのディスカッションを通して新しい知見を得ることができた。
教科書を批判的に捉え直し、所属機関で注意点を共有する点は、これまで欠けていることだったので必要だと思いました。
講演内容に最も印象に残っている一つ目は、テキストの問題だ。自分も多くの日本語テキストを持っており、文法や印刷上の問題があるかどうかだけを見ますが、「性の多様性」の面からこの表現が適切かどうかのことを考えたことがありませんでした。テキストはそのまま使うではなく、多角度、批判的に見るべきことがわかりました。
二つ目は、自分は日本語を学んだ時、先生がこの単語は女性用の言葉ですよ、この言葉は男性用の言葉ですよと言ってました。その時はなにも考えずに、当たり前に受け止めました。自分は女だから、女性言葉を使うべきだと思います。しかし、構築主義の考え方によって、ことばによって、主観性(自分の意識、願望など)がアイデンティティを構築されます。つまり、アイデンティティはことばに影響を与えるではなく、ことばはアイデンティティに影響を与えるではないかと考えられます。
二つ目は、自分は日本語を学んだ時、先生がこの単語は女性用の言葉ですよ、この言葉は男性用の言葉ですよと言ってました。その時はなにも考えずに、当たり前に受け止めました。自分は女だから、女性言葉を使うべきだと思います。しかし、構築主義の考え方によって、ことばによって、主観性(自分の意識、願望など)がアイデンティティを構築されます。つまり、アイデンティティはことばに影響を与えるではなく、ことばはアイデンティティに影響を与えるではないかと考えられます。
公立高校に勤務しています。公教育におけるマイクロアグレッションについて、教員側の意識が低いと感じる場面も多いです。私自身ももう少し深く勉強してみようと思う機会となりました。
自己紹介の時に、呼ばれたい三人称・呼ばれたい呼び方を学生に聞くと仰っている方がいて、印象的でした。
マイクロアグレッションについての話がとても印象に残った。無意識下での偏見は、自分自身では気づくことが出来ないし、気づかないまま相手にストレスを与えることになる。また、「そんなことで」と思われるようなことで怒る人は、日常的にマイクロアグレッションを浴びてきて、我慢の限界を迎えてしまっている可能性がある。しかし、周りの人からは過剰反応だと捉えられ、「変わった人」というレッテルを貼られてしまうのではないかと思う。具体例を知りながら自分自身の行動を見直す必要もあるし、心が不安定な相手を見たら、その背景まで考えをめぐらせるような余裕のある思考を持てるようにできるというのが理想だと考える。
※抜粋して掲載してあります。
第2部(講師を含めたランチミーティングと参加者とのネットワークづくり)
1. どのくらい満足されましたか。(15件の回答)
2. 研修会を通じて新たなネットワークができたと感じていますか。(23件の回答)
3. 研修会を通じてネットワークができた方は、どのようなネットワークができましたか。
他大学や、日本語学校で働いている先生方のお話を聞くことができた。学生の立場で、地域日本語教室以外の方と話す機会がないので、有意義な経験になった。
就職先に関する情報をご存知の方と繋がることができた。
学生さんや日本語学校の方
現役の日本語教師の方
現在の愛知県立大学の実習の形を知る事が出来ました。
日本語学校で働くことを視野に入れている方に、勤務校で実施している会話ボランティアや講師募集について伝えられた。
日本語学校で働いている方とのネットワークができた。
日本語学校や大学で日本語を教えている方と出会いました。
ずっとお会いしたかった方々何人と繋がることができました。
その他、講演テーマや運営などについて、コメントあれば書いてください。
非常に楽しめました。第二部では1つのグループでずっと話していたため、グループ変えの時間を設けると良いと感じました。
今後も多文化共生、地域との連携などに関するテーマでの講演があれば積極的に参加したい。
愛知県立大学の卒業生と学生との交流の機会を作ることは素晴らしい取り組みだと思うが、テーマとは関係のない同窓会的な話題に脱線してしまうこともあり、外部からの参加者としては関わりづらさも感じた。講演に関するグループワークの時間と、卒業生との語り合いの時間とは、切り離してもよかったのでは。
愛知県立大学の卒業生と学生との交流の機会を作ることは素晴らしい取り組みだと思うが、テーマとは関係のない同窓会的な話題に脱線してしまうこともあり、外部からの参加者としては関わりづらさも感じた。講演に関するグループワークの時間と、卒業生との語り合いの時間とは、切り離してもよかったのでは。
日本語教育は多様な側面を持っていると思います。そこで、今回のように「日本語教育」と何か特定のテーマを持って講演や交流の場を持つことはとても意義深いと思います。
本当にアットホームな雰囲気で参加しやすかったです。ありがとうございました。
ご所属
名古屋外国語大学大学院 国際コミュニケーション研究科 日本語・日本語教育コース/JPエデュケーション/愛知県立大学非常勤講師など/南山大学/名古屋外国語大学/愛知県立大学/専門学校/埼玉観光協会にほんごのへや/有限会社 教龍(ベトナム現地法人)/地域日本語教室/フリーランス(オンライン)/社会福祉法人老人介護施設内 日本語教室/ミッドリーム日本語学校 等/あいちコトノハ学院/AKP同志社留学生センター/UBC 日本語科/創価大学通信教育部 日本語教員養成コース/東京外国語大学/国際語学学院/グローバルウィザス法人・オンライン事業部/個人/とよなか国際交流協会/豊川市国際交流協会/光陵中学校/創価大学通信教育部 文学部人間学科(人間学コース)/MDJ/豊田市日本語指導員、京進ランゲージアカデミー
※順不同 ※同じご所属は一つにまとめました