日本語教師養成・
研修推進拠点整備事業
文部科学省
南山大学

夜間中学における日本語指導について~「わからない」を体験して考える ~ 日本語教員研修会(12月15日)報告 No.4 講師 竹田 隆 氏( 泉佐野市立佐野中学校夜間学級 教頭 )講演Q&A

アンケートへの回答

講演後のアンケート寄せられた質問に回答します

回答者 竹田 隆 氏( 泉佐野市立佐野中学校夜間学級 教頭 )


Q1:全く違うキャリアチェンジをされたきっかけは何だったのでしょうか。

A1:学生時代から家庭教師を長年続けてきました。ホテル業への転職をした際には、家庭教師を辞め、業務に専念をし、教えることから離れておりました。その後、また外資系企業へ転職する機会があり、同時に家庭教師を再開いたしました。生徒たちから「学ぶ喜び」を感じ取ることができ、学ぶ姿勢を見ていると、『学びの原点』に気づかされました。自分の人生プランを見つめ直したときに、生徒たちへの教育への熱が再燃し、キャリアチェンジとして、教鞭を執る道、中学校の英語教師の選択をしました。今は夜間中学という多様化した環境の中で、目的の違う生徒一人ひとりに寄り添いながら毎日学習を進めています。


Q2:ご専門外かもしれませんが、日本人への「英語教育(外国語教育)」に関する研究をなさっていたら、そちらのお話しをお聞きできる機会があれば!と思いました。

A2:ありがとうございます。研究に関しましては、行っていませんが、夜間中学に関する内容でしたら、またお呼びいただく機会がございましたら、日本語指導について、掘り下げてお話しができたらと思っております。


Q3:来年度からタイ人高校生(息子)が日本の高校に交換留学しますが、外国人留学生の授業・学校生活に必要な心構えは何ですか?(具体例)もし、宜しければご返答お願いします

A3:言語や文化の違いがあり、授業や生活にハードルはありますが、まずは文法にとらわれることなく、学校生活の中で日本人へ話しかけること、日本語でしゃべることが大事だと考えております。間違えてもいいのです。単語を伝えるだけでも、相手は何を伝えたいのかをくみ取り、理解しようとしてくれるはずです。


Q4:夜間中学校で日本語を教える場合、教員免許が必要でしょうか

A4:大阪府では教員免許は必要ではありません。


Q5:日本語学校ではなく、いわゆる小中学・高校段階で日本語学習をしていくときにちょうどよい日本語教材は何か。使い方次第だとは思うが、先生のおすすめは何でしょうか。

A5:「みんなの日本語」(スリーエーネットワーク出版)シリーズがおすすめです。

  ・https://www.3anet.co.jp/np/list.html?series_id=1


以上